サッカーにおける身体の使い方に関して、重要視をしていない人の方が少ないでしょう。
体幹トレーニングを始め、ウェイトをする選手もいれば、ラダーなどのステップ、立ち方や走り方まで、今ではより細かいところまで練習に取り入れていると思います。
とは言え、それが実際にどれほどまでに重要なのかと言うのは、何かしらの形で経験しない限りなかなか気づくことができません。
そこで、この記事では僕がドイツ、ヴェルダーブレーメンのU-21でプレーをしていた時の話をしていきたいと思います。
世界で通用する選手になるたくないか?
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僕は足は速い方の選手でした。
高校生の時は50メートルはたしか6.2秒とかそのくらいだった気がします。
ブレーメンにいた時も、あくまでそのチーム内では超短距離を走れば黒人選手の次くらいで、400メートルなどの中距離を走れば1位か2位でした。
しかし、10メートル幅くらいのシャトルランになると、僕はむしろ後ろの方になっていました。
さて、それがなぜだか分かるでしょうか。
その理由は、ターンの時の「体の使い方」の差です。
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体の使い方が違うせいで、ターンの速さも違えば、それによる筋力の消費量にも差があり、繰り返せば繰り返すほど周りよりも遅れてしまう現象が起きました。
当時、チームには日本人のトレーナーが1人在籍しており、その方に個別で見てもらっていました。
そのトレーナーによるトレーニングのおかげで、徐々に体の使い方が変化し、ターンのスピードも速くなって筋力的にも全く疲れなくなりました。
ここではターンのことに関して細かいことは説明できませんが、簡単に言えば、土でターンした時に、「ザーーー」とならず、「ポン」と足跡だけが残る感じです。
ここで伝えたいことは、普段全く意識していないことや、日本では当たり前に思っていることが、世界とは全く違う可能性があると言うことです。
トーレスが「Jリーグは違うスポーツ」と言ったように、実際に日本における「サッカー」と強豪国における「サッカー」は違います。
そのことに関しては他の記事でもよく触れていますが、おそらくほとんどの人はそれを信じないし、聞き入れようともしないと思います。
しかし、残念ながらそのことは事実であり、世界で通用する選手になるためには、今の当たり前を捨て、全く新しい考え方を受け入れなければなりません。
プロになる人とならない人に「考え方」に差があるように、日本と世界でも「考え方」には差があります。
「考え方」が全てです。
あなたのサッカー人生がどうなっていくかは、全てあなたの「考え方」によって決まります。
世界の選手と試合をする機会はなかなかありません。
世界のレベルを体感できないからと言って、今の当たり前を変えようとしないことは、世界で通用する選手にはならないと自ら決めていることと同じです。
歩き方一つをとっても日本と世界では違うんです。
まずはその事実を受け入れることからです。
多くの人が言うこと、共感できること、理解できることよりも、そうではないものに目を向けなければなりません。
なぜなら、世界のトップに入るには当然周りのその他大勢と同じ考え、行動をしていても辿り着けないからです。
たかが「ターン」と思うかもしれませんが、0.1秒、半歩の差で試合が決まってしまうサッカーにおいて、その重要さはドリブルができるかどうかよりも遥かに上です。
それを本気でそう思えた時、あなたのサッカーは世界に一歩近づきます。
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