サッカーにおいて、勝つために重要なことは何だと考えますか?
サッカーの話をする時、多くの人が、技術や戦術、セオリーについて話し合いをします。
「もう少しここの技術を高めよう!」
「このフォーメーションで、このように動くのが有効的だ!」
「こういう時はこうするのが良い!」
確かに大切なことです。
当然、これらのことは最低限全て習得、理解していなければなりません。
しかし、残念ながらこの話をずっとしていても、本当に強いチーム、本当にサッカーが上手い選手になることはできません。
今回はプロ棋士、藤井聡太さんを例に考えてみようと思います。
世界で通用する選手になるたくないか?
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最近の将棋の試合では、一手毎にAIがデータを出すそうです。
少し前の試合で、藤井聡太八冠はAIの判定で96%負けると言う局面から、たったの一手をきっかけに逆転をしました。
AIは今の局面から様々なパターンを正確に導き出し、理論上、つまり、「技術(駒の強さ)・戦術・セオリー」から行けば、藤井聡太八冠はほとんどの確率で勝つことはできない状態でした。
仮に、もし将棋が理論的な未来の読み合い、「技術(駒の強さ)・戦術・セオリー」の勝負なら、藤井聡太八冠がそこから逆転することは不可能だったと言っていいでしょう。
しかし、実際はそこから逆転し、勝利を収めました。
それはなぜでしょうか。
それは、お互いが人間だからです。
想像もしていなかった一手を打たれた相手は、まずはその事実に驚き、さらに藤井聡太八冠が何を考えているのかを読み取ろうします。
しかし、当然何を考えているか分かることはできません。
見たことのない一手。
自分が想定していたことはもう一手も打つことはできない上に、全く何をしてくるか読めない相手。
そのような状態で、冷静に正しい判断をできるでしょうか。
その答えは結果を見れば分かる通り、結局冷静さを失い、逆転されることになります。
自分が人間だから、予想外の出来事に動揺するし、相手も人間だから、何を考えているか分からず、どんな行動を取るかを予測することもできない。
これが勝負事の本質です。
「技術・戦術・セオリー」と言うのは、その後に来る物です。
それをいくら身に付けたとしても、その勝負事の本質が分かっていなければ、それを理解してる人を相手にした時には勝つことはできません。
サッカーにおいてそのことを考える時の軸になるは、もちろん「ゴール」です。
次に「人」です。
その後に「ボール」です。
とにかく、何よりも「ゴール」です。
技術、戦術、セオリー。
そんなことより、何よりもまずは「ゴール」。
これができた時、あなたのサッカーは全く違うものになります。
世界で通用する選手になるたくないか?