現在行われてる全国高校サッカー選手権。 多くの試合を見ているわけではありませんが、改めて青森山田高校の凄さを実感しました。 それは上手さやフィジカルといった部分ではなく、また戦術理解などそういった部分でもありません。 ただ、もちろん選手や監督に直接話を聞けるわけでもなく、試合を見ただけの感想になるので、どこまで選手たちが自覚を持ってプレーをしているかは分かりません。 あくまで試合を見ての感想になりますのでご了承ください。
世界で通用する選手になるたくないか?
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全国大会のレベルですから、驚くようなプレーをする選手がいたり、チームとしても約束事が徹底されていて組織として素晴らしかったりと、本当にレベルの高さに驚かされます。 特に今大会は近江高校には驚かされています。 ここまで「サッカー」を徹底しているチームもなかなか見れないと思いました。 それはやっている内容もそうですし、それを実行できる選手たちも素晴らしいです。 話を戻しますが、技術や戦術の中身やレベルだけでなく、実際に試合をしても青森山田が負けてしまうこともあると思います。 それでも、青森山田の選手たちは別格に感じました。 技術、戦術で劣っていても、青森山田はなぜあそこまで強いのか。 青森山田はフィジカルを取り上げられますが、もちろんそれも強い要因の一つではありますが、あそこまで強いのには理由があります。 それは、全員が今すべきことを正確に理解しているということです。 言葉だけを見ると当たり前に思えますが、プロレベルでさえできてる人とできてない人に分かれます。 「今すべきこと」というのは、「チームの戦術として」という意味ではなく、「今すべきこと」です。 それ以上でも以下でもありません。 それを理解して、実際にプレーにまで落とし込むのは簡単にできることではありません。 選手たちがどこまで自覚をしているかは分かりませんが、監督が変わっても毎年このレベルまで仕上げる指導がすごいなと思います。 この「今すべきこと」を理解するかどうかが、プロになるために、プロになった後にも成功していくためにどれだけ大切かは他の記事でも説明をしています。 どれだけ技術があって、どれだけ足が速くて、どれだけ背が高くても、これが理解できていなければ必ずどこかで壁にぶつかります。 青森山田の選手はこの「今すべきこと」に加え、「一歩」にも大きな違いがあります。 実際、レベルが上がれば上がるほどこの「一歩」の差が顕著に表れます。 僕は「ボールはツール」という表現をしていて、ボールはあくまでツールであり、本当に大切なのはボールではありませんが、その「一歩」で試合の結果は大きく左右されます。 それが大きい局面なら当たり前ですが、そうじゃない局面でのちょっとしたワンプレーの「一歩」の積み重ねが試合を左右し、それをできるから青森山田はどの試合でも安定感のある結果を出すことができるわけです。 これらの2つのことはサッカーについての会話をしていてもあまり出てくる話ではないし、意識することもなかなかないと思いますが、実はサッカーにおいて最も重要な要素になります。 青森山田の選手たちは、基本的にはストレスなく気持ちよくプレーをすることが多いと思います。 なぜなら全員が「今すべきこと」を理解しているから、どんな相手でも、どんな状況でも全員が同じイメージを共有することができ、しかもそれを全員がハイレベルでプレーすることができるからです。 その反面、この後そのままプロに入る場合を除いて、大学に進学などをすると戸惑うことも出てくる可能性があります。 基本的にはチームによって戦術があり、それぞれの「約束事」を守ってプレーをすることになります。 プロ、特に世界トップレベルになれば、まず全員が「今すべきこと」を理解しており、その上に戦術があることをわかってプレーしますが、そのレベルにない多くの場合は戦術の「約束事」に沿ってプレーをします。 そうすると、今まで全員が理解をした上でプレーをしていた青森山田の選手たちにとっては、周りと噛み合わないという現象が起き、プレーにストレスを感じるようになるかもしれません。 しかし、そうだとしても「今すべきこと」に気づいていることはさらに上のレベルを目指す上では最重要なことであり、上手くいかない(噛み合わない)ことが続いても、自分を信じてサッカーを楽しんでくれると嬉しいなと思います。 全てが試合を見ただけの憶測であり、他のチームが悪いといっているわけではないことはご理解いただけると幸いです。 ただ、青森山田は強い。そして、それには理由がある。 そのことをお伝えしたかったです。 これからも選手権が楽しみです。
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